犬の飼い方

子犬の値段が違う理由は?価格差が出るポイントを詳しく解説

ペットショップやインターネットで販売されている仔犬を見ると、犬種によって値段が全然違いますよね。

また、同じ種類の犬でも値段に大きな差があったりします。同じように見えるのに、何が違うのでしょうか。

ここでは高い犬・安い犬の決め方、購入の際に気をつけるポイントを説明していきます。

なぜ犬の種類によって値段の違いがあるの?

同じ仔犬なのに、犬の種類によって値段の違いがあるのはなぜでしょうか

人気、流行りの犬種

流行していて人気のある犬種は値段が高くなります。

近年でいうとトイプードルは毎年JKC(ジャパン ケネル クラブ)の登録数No.1の犬種です。

メジャーではない犬に比べると、とんでもない価格で販売されている事もあります。

値段は売り手が自由に決める事ができる

仔犬の値段は売り手が自由に決める事ができます。

高く売りたいと思えば高くなりますし、早く売ってしまいたいと思えばSALE価格として叩き売りされる事もあるんです。

同じ犬種で値段の差が出る理由は?

それでは、同じ犬種なのに値段が変わるのはなぜなのでしょうか?

値段設定の基準となる項目ごとに、高いor安いの決め方を説明していきます。

毛の色

犬種ごとに人気のカラーや頻繁に出ないカラーがあり、それが仔犬の値段に影響します。

これは基本的にスタンダードで認定されているカラーに限り、ミスカラーとは違うので注意してください。

トイプードルを例に挙げてみると、アプリコットの相場が約29万円に対し、ブラウンの相場は約25万円となります。

基本的に人気のカラーはあまり変動しませんが、著名人が飼い始めた犬種&カラーの値段が一時的に跳ね上がるという事もあります。

月齢

仔犬は若いほど高く販売されます。ペットショップでは生後4ヵ月頃を過ぎたら徐々に値段を下げていく店が多いようです。

ブリーダーではそこまで早く値段を下げる事はありませんが、すっかり成犬になってしまった個体は割安で購入出来る犬舎もあります。

血統

親や祖父母がチャンピオン犬である仔犬は高くなります。
良い血統を残しているブリーダーは世話の手間を惜しみません。犬にとって無理な交配をさせる事もないので、それが値段に反映されます。

逆に、繁殖屋と呼ばれるようなブリーダーから仕入れられた仔犬は安く販売される事もあります。個人繁殖での販売は血統書が発行される場合とされない場合があるので、販売者に確認をしましょう。

体格や骨格

スタンダードと言われる標準体型が値段設定の基準になります。

バランスの取れた体型であるほど高値がつきやすく、足が短い・胴が長い・頭が大きいなどのスタンダードから外れた特徴がある場合は安くなります。

犬種によってはスタンダードの基準に関わらず、体格が大きいほど高くなる犬種や、小さいほど高くなる犬種もいます。

性別

メスはブリーダーが繁殖用にと手放しにくいので高い傾向にあります。
一般的にメスの方が気性が穏やかでトイレのしつけも楽だと言われているので、飼いやすさという点で値段にも反映されているのではないでしょうか?

しかし大きい事が評価されるような大型犬の場合はオスの方が高くなることもあります。

毛艶や毛量

毛量が多い方が高値がつくと言われています。
特にトイプードルやポメラニアンといったトリミングが楽しめる犬種は毛の状態で価格が変わってきます。

また、トイプードルの場合はしっかりと毛がカールしているかも値段の分かれ目です。

毛量が少ない、ハゲがある、艶がないなどが原因で安く売られる事もありますね。

顔立ち

小型犬は可愛いらしく愛らしい顔立ちの仔犬に高値がつきやすくなります。

例えばチワワであれば、頭が丸くて目が大きく頭が小さいほど高くなり、逆に顔が細長いチワワは安く売られます。

スタンダードからかけ離れた特徴を持つ仔犬は安くなりやすいと言えるでしょう。

ミスカラーの有無

ミスカラーの仔犬は血統書が発行されない為、安くなります。

ミスカラーとは本来かけ合わせてはいけない毛色同士での交配で出る毛色を指し、単色がスタンダードである犬種にワンポイントでも他の色が混じっている場合も該当します。

ミスカラーが出る原因ははっきりと分かってはいませんが、本来出てはいけない毛色である事は間違いなく、先天性疾患を持っている場合もあります。

一方、ミスカラーの仔犬が「レアカラー」として販売されているケースは珍しくありません。

レアカラーとして販売されている場合には、親犬の毛色や体調不良の有無を確認するようにしましょう。

歯の噛み合わせ

犬の噛み合わせも人間同様、上の歯が少し前に出ているくらいが正常と言われています。

仔犬の不正咬合は成犬になった際に大きく顔つきが変わる可能性があることから、価格が安くなる事があります。

日常生活において問題はありませんが、程度によっては食事がうまく噛めない等の問題が出てくるかもしれません

・オーバーショット(上顎前出咬合)
オーバーショットとは上顎が出ている出っ歯のことを指します。
販売されている仔犬の時点で1mmの出っ歯だったとしても、成犬になった時には1cm以上の出っ歯なる可能性があります。

・アンダーショット(下顎突出咬合)
アンダーショットとは下顎が出ている受け口のことを指します。
こちらも仔犬の時点で1mmの受け口だったとしても、成犬時には3cmほどの開きが出る可能性があります。(犬種やマズルの長さによります)

・レベルバイト(切端咬合)
レベルバイトとは上下の歯がぴったり合わさることを指します。

先天性異常の有無

先天性異常を持つ仔犬はペットショップやブリーダーで販売されることは少ないですが、まれに奇形を「個性」と称して販売されている事があります。
具体的にどのような先天性異常があるのかをご紹介します。

オッドアイ

別名「虹彩異色症」「バイアイ」とも呼ばれる、左右の目の色が違う病気です。

これは遺伝子の色素欠乏によって引き起こされる遺伝子疾患で、オッドアイの犬は視力や聴力が弱い可能性があります。

オッドアイで産まれてくる確率は非常に低い為、レアという事でペットショップやブリーダーでも販売しているケースがあります。
見た目は珍しく可愛いですが、飼育していくうえで他の病気を発症するリスクがあるという事は覚えておきましょう。

シベリアンハスキーのオッドアイに関しては環境に左右されたものなので、病気扱いにはなりません。

股関節形成不全

股関節形成不全とは、太ももの付け根の骨と骨盤をつなぐ部分が不完全に形成されている事を言います。

この病気は仔犬の頃は発症が見られず、生後6ヵ月頃になると歩き方や座り方がおかしい事で発見されます。

股関節形成不全はゴールデンレトリバーやラブラドールレトリバーなど、小・中型犬よりも大型犬が発症しやすい傾向にあります。

現在ではJKC(ジャパン ケネル クラブ)が発行する血統書に股関節形成不全症(HD)の項目が新設されています。専門機関がチェックすることにより、遺伝による発症率を下げる目的とされています。

停留睾丸

睾丸が片方(あるいは両方)お腹の中に残って下がってきていない状態を言います。
この状態を放っておくとガンになるリスクがあるので、停留睾丸だと分かった時点での手術をおすすめします。
全身麻酔での手術になる為、去勢手術と同時に取り出す事が多いようですね。

臍ヘルニア

臍ヘルニアとは、へその部分からお腹の中の組織が飛び出してデベソになっている状態を指します。
小さいものであれば様子見で大丈夫ですが、大きいものは放っておくと血管を圧迫してしまったり腸閉塞になる可能性があります。

健康状態

先天性疾患もそうですが、販売時の健康状態によっても値段が下がる事があります。

風邪が長引いているという理由で安くなる事もあります。

普通の販売店であれば動物病院を受診しますが、いい加減な店だと獣医さんに診てもらう事もなく安値をつけるでしょう。

ただの風邪ではなく、先天性疾患の場合もあります。
気になる仔犬の体調が悪そうであれば、いつからどのような症状が出ているのか・病院は受診しているのかを確認しておきましょう。

ペットショップとブリーダーの値段の違い

ペットショップとブリーダーでは同じ犬種でも値段が変わってきます。

一般的にはペットショップの方が割高な傾向にあるのですが、理由としては犬の販売にかかる人件費や店舗家賃などの諸費用が仔犬の値段に上乗せされる為です。

しかしブリーダーでも歴代の繁殖犬がコンクールで賞を取っている場合や、血統を守る為に真剣なブリーディングを行っている犬舎では、ペットショップよりも高い値段がつきます。

値段が安すぎる犬を買う時の注意点

安い値段で売られている犬を買う時は注意が必要です。

ペットショップであまりにも安く売られている場合は店員さんに理由を聞いてみましょう。
売れずに大きくなってしまった等の理由であれば問題ありませんが、病気があったり気性が荒いという理由があるかもしれません。

また、インターネットで安く売られている犬にも注意が必要です。
特にブリーダーを名乗る素人繁殖には気をつけてくださいね。
交配ルールも守らずに繁殖させている場合、先天性疾患のある犬も売りに出している事があります。

気になる子犬がいた場合は販売者としっかり連絡を取り合い、信頼できるところから購入しましょう。

まとめ

犬の値段がなぜ種類や個体によって変わるのかを説明してきました。
最終的な値段の決め方は販売者の判断になりますが、高い犬と安い犬の差はイメージ出来ましたか?

今回説明した「安くなる理由」は、家庭での日常生活には影響が無いものがほとんどですが、多少のリスクもある事は覚えておきましょう。

値段が高ければ良い品質というわけではないですが、安くなっている犬を買う時は理由をきちんと開示してリスクも説明してくれる販売者から購入するようにしてくださいね。

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